ミノキシジル、購入前に知っておくべき基礎知識8選

髪が薄くなってきた…。そんな時、最初に候補に挙がるのは、通院などで時間のかかる医師の処方がなくても、ネットや薬局で購入できる、ミノキシジル外用薬ではないでしょうか。

この記事では、ネット通販でミノキシジルを購入する前に知っておきたい、効果、副作用、使用時の注意点を、日本皮膚科学会の「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン 2017年版」、厚労省資料などをもとに、詳しく解説します。

発毛効果や初期脱毛について、内服薬のリスクについても詳細に説明します。

ベルカント

私が、ミノキシジルを購入前に調べたことを記事にしています。調べた結果、外用薬のリアップX5プラスネオをネット通販で購入することにしました。購入を検討中の、あなたの参考になれば幸いです。

ミノキシジルの種類
1. 外用薬（塗り薬）
2. 内服薬
ミノキシジルの効果
ミノキシジルの副作用
1. 外用薬の副作用
2. 内服薬の副作用
ミノキシジル使用時の注意点
まとめ

ミノキシジルの種類

ミノキシジルは、大きく分けて2つの種類の薬があります。

外用薬（塗り薬）

１つ目が頭皮に塗るタイプの外用薬です。こちらは、日本において第１類医薬品として認可されている、薬剤師から薬の情報を聞いて購入できます。

製品ごとでミノキシジルの配合割合が1%、2%、5%と異なっていて、研究結果から、割合が高いほど、効果が高いと考えられています。5%を超えるミノキシジルの外用薬は、国内未承認で、薬局などでは販売していません。

内服薬

２つ目は内服薬です。国内未承認のため、薬局などでは購入できません。利用する場合は、個人輸入または個人輸入した医師からの処方を受ける必要があります。

ミノキシジル内服薬に限りませんが、国内未承認の医薬品等は、品質、有効性、安全性が確認されていないことを知ったうえで利用することが大切です。

ミノキシジルの効果

ミノキシジルは、発毛効果があります。これは、血管拡張作用があり、毛乳頭細胞の増殖を促進し、毛周期の成長期を延長するものです。

この効果は、高い水準の研究結果による根拠があります。脱毛部1平方cmの毛髪数が平均で13.18本増加した研究があります。

ミノキシジルの割合ごとの研究もおこなわれており、割合が高いほど発毛促進効果が高い傾向にあることが知られています。

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総じて、効果があるとする研究結果が多数です。

含有率は、1%より2%、2%より5%の方が高いとする研究が多いです。ただし、条件によっては2%と5%で統計的な差はないとする研究もありました。

ミノキシジルの副作用

外用薬の副作用

ミノキシジル外用では、皮膚がかゆくなったり、赤くなったり、炎症が起こったり、顔面の毛が濃くなったりすることがあります。

5％ミノキシジル群での皮膚症状の出現率がプラセボ群（4％）よりも高かったことが報告されています。

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頻度は4%程度のようです。また、塗り薬なので、副作用があったとしても、皮膚の炎症に留まります。

内服薬の副作用

ミノキシジルの内服療法は、胸痛、心拍数の増加、動悸、息切れ、呼吸困難、うっ血性心不全、むくみや体重増加などの重大な心血管系障害が生じるリスクがあるとされています。

実際に健康被害も発生しており、医師の指示のもと、ミノキシジル2.5mgを含有する錠剤を3週間服用した男性に、肝機能障害がありました。

この健康被害は、厚生労働省から注意喚起の事務連絡(平成30年10月30日発出)で確認できます。

https://www.dermatol.or.jp/uploads/uploads/files/news/G20181031_hatsumoyaku.pdf

個人輸入による健康被害も発生しています。

製品名：ミノキシジル2.5mg、フィナステリド1.0mg
健康被害報告の概要
・50代男性が、ネット経由で入手した未承認医薬品ミノキシジル2.5mg錠（２錠/日）、フィナステリド1mg錠（１錠/日）を約２か月服用した。
・服用終了約1.5か月後に全身倦怠感、胸焼けが出現し、濃い色の尿が出現。服用終了約２か月後に近医を受診し、肝機能異常が指摘。近医受診翌日に救急外来紹介受診し、黄疸、肝細胞型肝障害を指摘し、近医受診３日後に入院。保存的に観察加療を行い、軽快したため、入院16日目に退院。